神々の都からベネチアの運河へ

神々の都からベネチアの運河へ

アテネ乗船 / ベネチア下船
エーゲ海、アドリア海、イオニア海に散りばめられた、文化と芸術の宝石を探しに、船旅に出ましょう。ル ブーゲンビルでギリシャ、モンテネグロ、クロアチア、イタリアを訪れる、8日間の特別なクルーズです。
出港地アテネから向かうのは、かの有名な海峡、コリントス運河。19世紀に開削された運河の航行は、思い出に残る体験となるに違いありません。
船はそこから、ガラヒディに向かいます。静寂に包まれた、絵のように美しい村に魅了されることでしょう。
さらにル・ブーゲンビルは、隔絶された湾の中心にたたずむ、かわいらしく魅力的な町、パルガへ。丘の上に建つ色彩豊かな家々からは、イオニア海と美しいビーチを見渡すことができます。
青の濃淡が輝き、たくさんの伝説が眠る海。オリーブの木々に覆われた、美しき秘境パクシ島を訪ねます。
船はモンテネグロに向け北上し、ユネスコの世界遺産、コトル湾へ。紺碧の海に険しい崖がそびえ立つ、4つの湾をクルーズします。
クロアチアの海岸線を巡り、「アドリア海の真珠」の呼び名がふさわしいユネスコ世界遺産の町ドブロブニク、フヴァル島、ロヴィニを訪ねます。
「セレニッシマ(最高に晴れている)」の愛称をもつベネチアとそのラグーンを訪れ、船旅は終わりを告げます。サンマルコ広場、ドゥカーレ宮殿、大運河、運河沿いに立ち並ぶ宮殿が、忘れがたいクルーズの最後を飾ります。
High Lights
クルーズマップ

-
●エーゲ海、イオニア海、アドリア海をクルーズし、ギリシャ、モンテネグロ、クロアチア、イタリアの地中海4カ国を訪問
⚫ユネスコ世界遺産:アテネ(乗船港)のアクロポリス、聖地デルフィの古代遺跡(イテア港)、コルフ島(ケルキラ島)、コトル、ドブロブニクそれぞれの旧市街、フヴァル島のスタリー グラード平地、ベネチア(下船港)とそのラグーン
⚫初寄港地:絵画のように美しいガラヒディ村
⚫コリントス運河通航
⚫コトル湾でのセーリング
⚫フヴァル島とロヴィニ。クロアチアの島々を一望する絶景
Cruise Schedule

2023年6月26日
アテネ
乗船:2023年6月26日午後4 時〜午後5時
出港:2023年6月26日午後11時
ギリシャ東部、サロニコス湾の端に位置する首都アテネ。その名が Athen"s"と複数形なのは、アクロポリスの周囲にあった最初の村々を指し示しているためです。ごつごつした岩の台地にはユネスコの世界遺産に登録されたモニュメントが立ち並び、訪れる人を魅了することでしょう。その眼下に広がるアテネ市内では、活気にあふれた地区を訪れることができます。プラカ地区は、迷路のように入り組んだ色鮮やかな通りで、夜になればムサカやガ
ーリック シュリンプの香りが漂い、食欲をそそられること間違いなし。また、国立考古学博物館やキクラデス博物館など、アテネの文化的な歴史に触れることができるのも、この街の魅力です。

2023年6月27日
コリントス運河通航
通航:2023年6月27日
コリントス運河は、ペロポネソス半島とギリシャ本土をつなぐコリントス地峡を貫いて開削されました。1893 年に開通したこの運河は、全長6キロメートル強。商船や客船は半島を大きく迂回する 400 キロメートルの航路を使わずに、エーゲ海とコリンティアコス湾を往来できるようになりました。運河の両岸の高さは約 50m に達します。ぜひ甲板に出て、黄褐色の崖が両側にそびえる狭い水路を、本船が進む様子をご覧ください。クルーズの醍醐味を堪能できる、最高の体験となるでしょう。

2023年6月27日
ガラヒディ
入港:2023年6月27日午後
出港:2023年6月27日夕方
乾燥した山々と格別の美しさを備えた海に囲まれ、絵画のようにうるわしいガラヒディ。
コリントス湾内のクリサイコス・ベイ沿いに堂々と鎮座しています。自然がよく保全され、神々しいほどのこの街は、その比類なき魅力で訪れる人の心を捉えて離しません。舗装された細い路地には海軍時代の名残であるネオクラシック様式の旧邸や、豪華な宗教建築が並びます。代表的な建築に、アギオス・ニコラオス(聖ニコラオス)教会があります。ビザンティン建築のこの教会は、2つの鐘楼と特徴的なドームを誇り、街のシンボルとなって
います。

2023年6月28日
パルガ
入港:2023年6月28日早朝
出港:2023年6月28日午後遅め
絵葉書のように美しいパルガ。ギリシャ本土の西海岸、イピロス地方に古代からある港です。古代遺跡やベネチア様式の城塞は、この町が多彩な歴史を持ち、様々な影響を受けてきたことを物語っています。古代ギリシャの円形劇場のような形をした古い漁村を、散策してみましょう。花で飾られたギリシャらしい小さな家々や、活気あふれるタバーン(居酒屋)が並 ぶ通りは、まるで迷路のようです。

2023年6月28日
パクシ島
入港:2023年6月28日夕方
出港:2023年6月28日夕方
イオニア海に浮かぶ隠れ家のような、緑豊かなパクシ島。風光明媚なガイオス港から上陸します。島には糸杉や、かつてベネチア向けのオイルを生産していた古代のオリーブの木が植えられています。建築物には、ベネチアの影響が色濃く見られます。圧倒的な自然が織り成す、美しい風景を堪能してください。山並みや美しい漁村、隠れた入り江など、パクシ島の真の魅力を見つけることができるでしょう。

2023年6月29日
コトル湾でセーリング
入港:2023年6月29日
出港:2023年6月29日
海と険しい崖に囲まれた城塞都市コトルを甲板から眺めれば、中世に建てられた長い城壁が目の前に広がります。静かで深い湾の水と、あちこちに浮かぶ霧が、現実離れした幻想的な雰囲気を醸し出しています。天然の良港であるこの湾は、古代から船乗りたちが利用してきました。教会や要塞が建つ小さな島々は、誇り高き海洋民族が何世紀にもわたってここに暮らしてきたことを思い起こさせます。ラテン文化とビザンチン文化が交錯したこの地で、「アドリア海の秘宝」とも呼ばれるモンテネグロの珠玉の自然をお楽しみください。きっと忘れがたい旅となることでしょう。

2023年6月30日
ドブロブニク
入港:2023年6月30日早朝
出港:2023年6月30日夕方遅め
ダルマチア海岸の象徴ともいえる港町ドブロブニクは、せり出した岩の大地にその荘厳な姿をたたえています。ユネスコの世界遺産に登録されたこの古都では、今も歴史が色濃く感じられます。ドブロブニク旧市街をつらぬくプラツァ大通りでは、その大きさに驚かれるかもしれません。その幅の広さの理由は、この地がかつて環礁だったためなのです。プラツァ 大通り沿いの瀟洒な家々は、古代より建材として使われているトラバーチン(大理石の一種)で造られています。ピレ門ではドブロブニクの守護聖人の像が迎えてくれ、旧市街を囲む城壁に沿って歩けば、海岸線の美しさに感嘆することでしょう。さらに、城壁に隣接する聖イヴァン要塞の中には、海洋博物館とアドリア海の珍しい魚が見られる水族館があります。

2023年7月1日
フヴァル
入港:2023年7月1日早朝
出港:2023年7月1日夕方遅め
スプリットの沖合にあるフヴァル島では、古代から変わらず連綿と続く伝統に驚かされることでしょう。このダルマチア地方の島には、国内最古の町、スタリーグラードがあります。この街は北西の海岸にある入り江に面しており、北側をスタリーグラード平地の石造りの建造物に囲まれています。これらの建造物は古代ギリシャの時代に建てられたもので、ユネスコの世界遺産に指定されました。この土地から、手作りのワインやオリーブオイルが産まれます。丘を上がれば、地元の生産者が作るハムやチーズに出会う機会もあることでしょう。

2023年7月2日
ロヴィニ
入港:2023年7月2日午後早め
出港:2023年7月2日夕方
ロヴィニは、スロベニアと国境を接するイストリア地方に位置しています。イストリアには歴史的経緯からイタリアの影響が色濃く、石畳の古い町を歩けばベネチアの影響を受けたモニュメントをいくつも見つけることができます。バルビのアーチに描かれた、翼のあるライオンはベネチアのシンボル。ベネチアのサンマルコ寺院の鐘を模して作られた、聖エウフェミア教会の鐘楼。塔の上からは、歴史地区全体を見渡すことができます。黄褐色やセピア色の通りを抜けると、賑やかな広場やキャンバスの日よけを張ったテラスが立ち並びます。 その昔ながらの趣のある雰囲気をお楽しみください。

2023年7月3日
ベネチア
入港:2023年7月3日早朝
下船:2023年7月3日午前 8 時
6世紀以来ずっとラグーンの上に君臨する、誇り高き永遠の都ベネチア。この街に足を踏み入れるのが初めてでも、ずっと前から知っているような気がするかもしれません。サンマルコ広場、バシリカ(サンマルコ寺院)、ドゥカーレ宮殿、大運河、ゴンドラ。セレニッシマ(ベネチアの愛称、「最高に晴れている」の意味)の宝物のような見どころの数々が、訪れ るすべての人を魅了します。さらに、複雑に入り組んだ小さな通りや運河をめぐり、広場を散策し、教会の扉を開けてみれば、これまで知らなかったベネチアが待っています。この街の素晴らしい遺産を満喫する合間に、スプリッツ(ベネチアンワインをベースにしたカクテル)とトラメッツィーニ(カナッペ)を楽しむこともどうぞお忘れなく。
STATEROOM