雪のように白いホッキョクグマ

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体長1.8メートルから3メートル、体重350キロから680キロのホッキョクグマの特徴はその白い毛皮ですが、ホッキョクグマの体を覆う毛は実は透明であり、その真ん中にはストロー状の空洞があります。この構造が、海氷が受ける太陽の光を反射し、ホッキョクグマの毛皮を白く見せているのです。毛皮の下の肌は黒く、それによって体温を保ち、下毛と呼ばれるびっしりと生えた毛と保護毛と呼ばれる長い毛の層があることで、ホッキョクグマは零下30度ともなる北極の厳しい冬を快適に過ごすことができるのです。しかし気温が10℃を超えると、「暑さ」に苦しむこととなります。 「北極」を意味する"Arctic"は、ギリシャ語で「クマ」を意味する”Arktos”を語源に持つことから、ホッキョクグマにちなんで北極が”Arctic”と呼ばれるようになったと考えることもできますが、実は、星座名であるこぐま座とおおぐま座に由来しています。これらの星座の位置を頼りに、古代の船乗りたちは、航路を定めていたといいます。

ホッキョクグマ なぜ白いのでしょう?

●二層の毛:非常に密集した下毛と長い保護毛。これらの層が零下30度の極地の冬に耐える秘訣。でも気温が10℃を超えると…暑いのです。
●黒い地肌が、太陽の熱を吸収し体温を保つ。
●毛は透明で中は空洞。毛が氷に当たった太陽の光を反射することで、毛を白く見せる。白い氷の世界で見事なカモフラージュ。
●舌の色は・・・青い。
●ホッキョクグマの60%がカナダ準州を住処としている。

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