フィヨルドへの旅 行先は北半球か南半球か

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ノルウェー、ニュージーランド、チリ。フィヨルドの景色を求めるならば、どこに向かうのがよいのでしょう。フィヨルドと聞いて、多くの人々が最初に思い浮かべる国はノルウェーです。確かに、ノルウェーにはとりわけ多くのフィヨルドがあります。しかしニュージーランドやチリ、カナダ、アラスカ、アイスランドなど多くの国や地域の沿岸部もまた、美しいフィヨルドに縁どられています。フィヨルドを訪れる旅をするならば、行き先をどのように選ぶべきでしょうか。

北半球 おすすめはノルウェー

世界でも最も美しいと言われるフィヨルドのうち、1,000を超えるフィヨルドがノルウェーにあります。海から内陸に204kmも入り込んでいるソグネ・フィヨルドは、極めて急斜面の崖に囲まれていることが特徴で、山々が海に吸い込まれていくかのような別世界の風景が広がっています。ネーロイ・フィヨルドは、青みがかった水と緑溢れる松の森が美しく、遠くには雪に覆われた山々を望みます。色彩のコントラストが際立ち、それはまるで蜃気楼を見ているかのようが、目の前の景色は決して幻影などではなく、自然が創り出した見事な「作品」なのです。さらに、リーセ・フィヨルド、ガイランゲル・フィヨルド、ハダンゲル・フィヨルド、トロル・フィヨルド、ヒョールン・フィヨルド…、ノルウェー各地に広がる壮大な景色はまだまだ数えきれません。

▼このような旅をご希望の方はぜひノルウェーへ

●フィヨルドの圧倒的な美しさを味わいたい。
「フィヨルド」という言葉はノルウェー語が語源であり、それには理由があります。ノルウェーは、フィヨルドの数ではどの国や地域にも負けない国だからです(もちろん、質より量、という話ではありません!)
●さながら絵のように美しい村々を探索し、北欧文化に触れながら、活気ある近代都市も訪れたい。
●4月から9月にかけてヨーロッパを保養に訪れ、世界で最も幸せな国の一つといわれるノルウェーの魅力を発見したい。

南半球ではチリやニュージーランドへ 圧倒的な美しさが待ちうけています

チリとニュージーランドの両国には、一連の氷河期に形成された、南半球随一の壮大な景色が広がります。 ニュージーランド南島にあるフィヨルドランド国立公園は、ユネスコ世界遺産に登録されています。公園内に数あるフィヨルドの中でも、「沈黙のサウンド」とも呼ばれるダウトフル・サウンドには、驚くほど多様な動植物が生息しています。フィヨルドを包む静けさは、壮大な美しさを誇るもう一つのフィヨルド、ミルフォード・サウンドの平穏さとは対照的です。イギリスの作家、ラドヤード・キップリングはかつて、ミルフォード・サウンドを「この世界で8番目の不思議」と形容しました。大雨がやってくると、その後に数えきれないほど多くの滝が一時的に生まれ、フィヨルドに常時流れ込んでいる2つの豪快な滝に合流するのです。周囲は、非常に豊かな植物に囲まれています。ダスキー・サウンドもまた、原生林や幾筋もの滝、急峻な崖、美しさを競うかのようにキラキラと光を放つ湖など、訪れる人々に感嘆をもたらす景色を誇ります。 チリ側パタゴニア地方の複雑に入り組んだ沿岸部にも、多くのフィヨルドが発達しています。この地域は世界有数の氷河地帯であり、その面積は南極、グリーンランドに次いで世界第三位を誇ります。島々を縫うように進めば、何千年もの時をかけて生まれたガリバルディ氷河やピオ11世氷河を抱くフィヨルドの美しさをじっくりと味わうことができるでしょう。緑溢れるマゼラン亜極樹林やフィヨルド周辺に広がる国立公園でのハイキングもおすすめです。手付かずの大自然がそのままに残るこの地域の美しさを堪能することができます。緑豊かな森林と白い雪に覆われたアンデス山脈の峰々が作り出す、とりわけ美しいコンラストもお見逃しなく。


▼このような旅をご希望の方はぜひ南半球へ

●北半球の冬を抜け出し、少なくとも1週間の休暇旅行をしたい。
●フィヨルド探訪と陸海両方でその他のアクティビティも体験したい。

ニュージーランドに広がる景色はまさに絶景です。映画「ロード・オブ・ザ・リング」のファンであれば、実際の撮影地をめぐることもできます。チリでは、砂漠を探索し、火山を間近に見ることが可能です。「世界の最果て」ホーン岬を訪れることもできるかもしれません。全く新しい世界が目の前にひらけてくることでしょう。

北半球、南半球、どちらを選んでも、訪れる人々を圧倒する素晴らしい景色が待ち受けています。 移動にかかる時間、旅の時期、旅で体験したいアクティビティなど、その他の要素を考えあわせ、理想の目的地を見つけてください。

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