クロアチア旅行といえば、ダルマチア海岸沖に浮かぶ、古代のスタリー グラード平原が広がるフヴァル島や、ブラチ島の白い石工の街を思い浮かべます。しかし、ブリユニ諸島もまた、アドリア海が誇る奇跡の一つであることは間違いありません。
ブリユニ諸島に到着した瞬間から、この島がどこか他とは違うと感じられるでしょう。広大な森林と草原が、整備された公園や低木地帯、ブドウ畑やオリーブ畑、緑のオークやローレルと共存する、類まれな自然と歴史の宝庫です。ユーゴスラビアの元指導者、チトー元帥は1960年代、ここを夏のお気に入りの旅行地とし、暖かくなるとすぐにベオグラードを離れ、美しいブリユニ諸島を満喫しました。彼の死から3年後の1983年、これらの島々は国立公園に指定されました。今日でも、最大の島であるヴェリキ ブリユニの一部の地域は、クロアチア大統領と各国の高官のみが立ち入ることができます。
もう一つの島、マリ ブリユニ島へ出発しましょう。この島は一部が一般公開されており、カヤックでブリユニ国立公園の海洋保護区を探検し、その素晴らしさを体験できます。上陸後は、島内をハイキングして、アドリア海沿岸最大の要塞、ブリユニ マイナー要塞まで行ってみてはいかがでしょうか。
ブリユニ諸島最大の島、ヴェリ ブリユニでは全長13kmの舗装道路を自転車で巡るのがおすすめです。海辺、湾、入り江、木陰の海岸線、森、地中海庭園、博物館、史跡など、ご自身のペースで、自由に島を巡ってください。また、小型の観光列車で島内を巡ることもできます。26kmの海岸線を約1時間かけて巡ります。
サイクリングをお選びになるなら、「グッドバイブレーションの道」で島の静寂をぜひ体感してください。このウォーキング＆サイクリングコースは、島内に5つのステージ、本土のファジャナに3つのステージがあります。各ステージにはベンチ、サンラウンジャー、ブランコが設置されており、自然の音と美しい景色を心ゆくまで満喫できます。鳥のさえずりや木々の葉のざわめきしか聞こえない森の静寂に浸るのもよし、アドリア海の透き通った青い海に浸るのもよし。五感を刺激する、まさに素晴らしい道です。
手つかずの植物に覆われた、この 22つの無人島のターコイズブルーの海に向かい、特に素晴らしい海中の眺めを鑑賞しましょう。
ヴェリ ブリユニ島の東海岸では、紀元前1世紀に遡る豪華なローマ時代のヴィラの遺跡を探索できます。ヴェリゲ湾では、特別なシュノーケリングツアーで水中を探検し、別のヴィラの遺跡を発見する歴史探訪もお楽しみいただけます。
さらに西へ進むと、マドナ湾があります。そこには、ブリユニで必見の宝物、そしておそらく最も豊かな遺跡と言える、ローマ帝国滅亡後に建設されたビザンチン様式の素晴らしいカストルム（城塞）の遺跡があります。この古代都市は1ヘクタール強の広さを誇り、住宅、油やワインの加工施設、パン焼き窯、鍛冶場など、様々な施設が立ち並んでいます。もう一つの印象的な光景は、5世紀から6世紀にかけて建てられたかつての三廊式教会、聖マリア大聖堂の遺跡です。その広大な規模は、当時のカストルムに住んでいた人々の暮らしぶりを物語っています。
1億年から1億3000万年前、恐竜がこの地を闊歩していました。石灰岩には足跡が残っており、島々全体で200以上もの足跡が残っています。
紹介をした場所だけでなく、ポナンの地中海を巡るコースの一覧はこちらからご覧いただけます。