ル コマンダン シャルコーの南極冒険の物語
探検家が綴る南極航海日誌
2023年、極地探検船ル コマンダン シャルコーに、探検家ジャン クロード ラカイユ氏が乗船しました。偉大なる探検家ジャン バティスト シャルコーの軌跡をたどる旅路で、氏は忘れがたい南極クルーズの魅惑的な航海日誌を綴りました。その感動的な探検のハイライトを振り返ります。
シャルコー船長が辿ったポーレット島
伝説のドレーク海峡を越えると、きらめく極地の空の下、流氷の風景がお出迎えします。シャルコー船長が発見したポーレット島は、航海の最初のハイライト。ここではゾウアザラシやアデリーペンギンを観察でき、探検家ジャン クロード ラカイユが感動のあまり旗を掲げた印象的な島です。
"40年以上にわたり情熱的な研究を続けるジャン クロードは、フランス極地史の真の守護者です。"
スタニスラス ドヴォルザン(ル コマンダン シャルコー船長)
偉大な探検家の情熱を受け継ぐ
探検の真の先駆者であるジャン クロード ラカイユ氏は、元工業デザイナーの経歴を持ちながら、ジャン バティスト シャルコー船長の膨大な資料を長年収集。講演やインタビュー、象徴的な場所への訪問に人生を捧げ、ル コマンダン シャルコー関連のSNSで極地探検の情熱を発信し続けています。
極地科学の歴史を辿る旅
南極大陸への航海は、科学の歴史を巡る特別な機会です。ホースシュー島の「ホースシュー基地」は、かつて英国の恒久的な科学調査団の本拠地でした。保存状態の良いこの基地を、極地探検史の研究家として訪れることに胸が高鳴ります。
"当時の状態がそのまま保たれた基地内部への立ち入りは、大変光栄な体験です。壁に飾られたエリザベス2世のヴィンテージ肖像画が、探検の時代へと私たちをタイムスリップさせてくれます。"
極限の地 南緯70度線
この象徴的な南緯70度線を越えることを誇れる船乗りはほとんどいません。このラインの先には、冬期を通じて流氷に閉ざされる南大洋の極限の地理的現実が広がります。限られた探検船だけが進める特別な海域です。
環境への最大限の配慮
ポナンの極地探検では、貴重な生態系を保護するため厳格なプロトコルを遵守しています。上陸時には、野生生物への影響を避けるため、法律で定められた生物との距離を保っています。さらに、ル コマンダンシャル コーはハイブリッド推進システムや高度な衝突防止システムなどを備えた、世界でも有数の環境配慮型探検船です。
優雅に泳ぐクジラとの遭遇
シャルコー湾へ向かう航行の途中、ル コマンダン シャルコーのそばを数頭のクジラが追うように現れました。自然ガイドの解説と船長の慎重な操船によって、威厳ある海洋生物の優雅な動きを間近で観察することが可能に。極地の海で忘れられない遭遇を体験できました。
コウテイペンギンの歓迎
ル コマンダン シャルコーはジョージ6世海峡を進み、南半球の夏の太陽が独特な絶景を照らします。この特別な一日を彩ったのは、好奇心旺盛なコウテイペンギンとの出会い。船から降り立ったばかりの乗客たちを追いかけて遊ぶ姿は、南極での忘れがたい思い出となりました。
極地探検の時代を偲ぶ
シャルコー湾は、ジャン バティスト シャルコーの探検隊が1903年から1905年にかけて二度の冬を越した歴史的な避難所です。120年前に残された石塚や船の板材などが、極地探検の英雄的な黄金時代を今に伝える貴重な場所です。
紹介をした場所だけでなく、ポナンの南極を巡るコースの一覧はこちらからご覧いただけます。
ポナンでゆく南極コース一覧
[英語版サイト]南極コース一覧