
地中海対決 ギリシャ VS クロアチア
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2つの地中海の楽園
バルカン半島にある地中海の楽園、南端と北に位置するギリシャとクロアチア。2つの東地中海の秘宝のどちらか、は難しい選択ですが2つを比べてみましょう。
気候 / 季節にご注意
ギリシャやクロアチアを訪れるのにベストな時期もよくない時期もありません。「ソクラテスの国・ギリシャ」はバルカン半島の隣国よりも暑く乾燥しているため、春を楽しむなら4月から6月、夏の終わりを楽しむなら9月から11月に訪れるとよいでしょう。クロアチアは日差しが強い(特に南部)ものの、湿度が高く、息苦しい気候ではありません。美しいプリトヴィーチェ湖群地方に行けば、気温は快適か涼しく、真夏でも快適に過ごせます。
ビーチ / 細かい砂や小石
ギリシャとクロアチアは、それぞれ地中海で最も多くの島と2番目に多くの島を持つ国です。しかし、クロアチアは1,200の島、小島、岩礁、ギリシャは約6,000の島々を有していて、ギリシャの圧勝です。それでも、泳ぐのにはどちらも理想的な場所です。ギリシャでは5月から泳げるほど暖かくなりますが、クロアチアは6月ごろまでは涼しく感じるかもしれません。 また、ギリシャのキクラデス諸島とイオニア諸島には上質なビーチが豊富にある一方、クロアチアのダルマチア諸島は小石の秘密の入り江が多く見られます。
風景と文化 / 視点の違い
ギリシャといえば、白壁の家々の間を縫うように細い道が続く村々が点在する黄土色の丘や、ターコイズブルーのドームを持つ教会、鮮やかなフューシャピンクのブーゲンビリアが印象的です。もちろん、古代の石造寺院や聖域、円形闘技場など、近代世界発祥の地の遺跡も見どころです。 緑豊かなクロアチアでは、多くの国立公園(プリトヴィッツェ、クルカ、パクレニツァ)で湖や滝を眺めながら新鮮な空気を吸い、赤瓦屋根の石造りの家々が並ぶ街を散策することができるでしょう。自然やハイキングがお好きな方にとっては最高の目的地です。




ホスピタリティ / それぞれの個性
ギリシャでは、家に招かれ、バックギャモンのゲームをしながら、ブドウやオリーブオイルに浸したパン、小さなグラスのウーゾを分け合う時間を過ごすことになっても不思議はありません。ギリシャ人は、常に誠実で、自然体で、歓迎されるホスピタリティのセンスを生まれながらに持っているかのようです。クロアチア、特にダルマチアでは、人々はフィヤカ(Fjaka)という、時間をかけて、物質的な制約から解き放たれ、本当に大切なことに集中する術にたけています。穏やかでのんびりとした国民性に、最初は戸惑うかもしれませんが、やがて特有のの魅力に気が付くことでしょう。「フィヤカ」は単なる心の状態ではなく生き方そのもの、言えるでしょう。
食べ物 / 引き分け!
一皿の料理を見て、ギリシャかクロアチアか決めるのは難しい。クレタ島からコルチュラ島まで、地中海を楽しむレストランの味は共通しています。新鮮でヘルシーな海の幸。オリーブオイル、月桂樹、タイム、ローズマリーの甘い香り。そして上質なワイン。
ギリシャVSクロアチア、丸い穴に四角い釘をうつかのように、甲乙つけがたい魅力がつまっています。ぜひ実際に訪れて比べてみてください。実体験に勝るものはないかもしれません。