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ポナン 「Swap2Zero」プロジェクト 欧州委員会の助成金を獲得

ポナン 「Swap2Zero」プロジェクト 欧州委員会の助成金を獲得

 

ポナンが行っている画期的なプロジェクト「Swap2Zero」(カーボンニュートラルを目指して設計された世界初の大洋横断船)開発に、欧州委員会のイノベーション基金(INNOVFUND)の助成を受けることが決定しました。再生可能エネルギー・ソリューションの先駆的な開発を後押しし、脱炭素化目標を推進することとなるでしょう。

イノベーション基金は、欧州委員会が「EU域内排出量取引制度(EU ETS)」の収益を活用し、革新的な低炭素技術を推進することを目的とした世界最大の助成プログラムの一つです。

この決定は、クルーズ産業の脱炭素化に向けた移行を加速させるという、ポナンの取り組みが評価されたことを示す重要なマイルストーンとなります。また、2050年までに予想される脱炭素化の課題に対応するために、フランス全産業部門が結集していることを示すものでもあります。このイニシアティブは、CORIMER 2023の関心表明募集の一環として、フランス政府およびBPIから追加の支援を受けています。目標は、フランス2030の目標と完全に一致しており、また、CORIMERの「グリーンシップ」ロードマップは、海事産業における技術的ソリューションの変革と展開を加速することを目的としています。

 

この助成金は、マチュー・プティトーの指揮の下、ポナンの研究開発チームと新造船チームが長年にわたって行ってきた研究開発の証です。この助成金は、1ヶ月の自立運転で運転中の二酸化炭素排出量ゼロを目標とするSwap2Zeroプロジェクトを実証するものです。6つの画期的な脱炭素化技術を組み合わせることによって実現可能となります。

 

1. 風力を推進力エネルギーの50%に利用する動力システムと船体の設計

2.  総表面積1,000平方メートル以上のフランス製次世代エコ設計の太陽光発電パネル

3. 推進力として液体水素で稼働する低温燃料電池。生成された水と熱は再利用

4. 船内のホテル負荷要件を満たす高温燃料電池。排出された熱を回収して温水の生成に使用

5. 高温燃料電池と組み合わせた船内炭素回収技術

6. 発電機を使用せずに電力を制御・分配する、革新的な特注のエネルギー管理システム。

 

この助成金により、ポナンは海洋エコロジー転換をけん引する企業としての体制を強化します。2030年までに脱炭素船を実現するという革新的なプログラムを継続する一方、より持続可能な観光のための革新的な技術開発にも貢献してまいります。